YES通信Vol.113 2022年10月
糸島学習塾YESより大切なあなたへお届けします。
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今月のYES通信は
1 大学入試はなんと6割が推薦入試に!!
2 栄養をしっかり取れば学習障害やうつは治るそうです
3 書書籍紹介 うつ消しごはん 藤川徳美著
となっています。みなさんよろしくお願いいたします♪
1 大学入試はなんと6割が推薦入試に!!
先日、ユーチューバーで全国の大学をすべて訪問したという受験コンサルタントの山内太地氏のセミナーに参加しました。そこで大学入試の6割が推薦入試になったことを知りました。
大学入試の推薦比率が5割を超えたときは感慨深いものがありました。なぜなら、サラリーマン時代から何故会社はほとんどの企業がペーパーテストをせず面接のみで採用しているのに、大学受験では面接をしないのだろうか?という疑問を抱いていたからです。
それから10年足らずで、今度は6割を超えてしまったのです。この流れはまだまだ加速していきそうです。実際に、一般受験のみで入学する生徒は4割しかいないのです。塾を経営しているものとしては複雑な気持ちではありますが、勉強も大事だけれども将来何がしたいのか?を考え、自分を見つめなおすきっかけを作ることもとても重要な事なので、子供達にはしっかりとバランスを取りながら高校生活を送って欲しいと考えています。
また、中でも注目されるのが総合型選抜(旧AO入試)での入学者が後期入試の入学者を上回ったことです。総合型選抜はその大学を第一志望で受験するということです。しかし、後期試験の受験者は第一志望ではなかった大学を受験するということなので、致し方ない事なのかなあと個人的には感じています。
国立大学もばらつきはあるものの2割が推薦入試となってきていて、まだまだ増えていきそうです。興味深かったのは大学や学部によって大きな差があることです。一例をあげると岡山大学の教育学部は定員270名のうちのなんと102名が総合型選抜なのです。19名が推薦で一般入試は149名だとの話を聞いて正直驚いてしまいました。
先生の人気が下がっていることは、ニュース等でもよく耳にしていましたが、単純に学力だけで選ぶよりも本人の考え方や意思を確認した方が、教員になる学生が増えるのではないかと期待してしまいました。
次に感じたことは、早稲田や慶応はお金持ちじゃないと入れないない大学になっているということでした。早稲田は付属や指定校推薦で半数近くが決まる学部があります。慶応は非公開なのですが、山内氏の話ではかなり多そうでした。
早稲田、慶応は長年滑り止めとしての受験を経験し、辞退者が続出するという苦い経験をしているのも事実で、そこへの対策として付属校の設立や指定校の枠を広げてきた経緯があります。しかし、一般で受験する人からすると高嶺の花になってきているのかもしれません。
しかし、これだけ受験が多様化していくと勉強も大事ですが大学を調べて自分に合った大学を探す能力も問われそうです。
そこで皆さんに知っておいて欲しいことが「3ポリを読む」ことの大切さです。3ポリとは、①アドミッションポリシー(こんな人に来て欲しい)②カリキュラムポリシー(こんな教育内容をこんなカリキュラムでやっています)③ディプロマポリシー(こんな人材を育成し社会に送り出します)ですが、行きたい大学が出てきたら必ず読んで欲しいのです。
受験生は当然ですが保護者さんも読んで欲しいのです。子供達にはあまりピンと来なくても社会人経験を積んでいる方ならわかると思うので。本当にその大学で良いのか?なぜその大学や学部でないとならないのか?そのような質問をお子様にすることで何のために大学に行くのかがどんどん明確になっていくのです。
本当に受験が就活のようになってきているのです。今まではそのようなことは何も考えなくても勉強だけしていれば良かったのですが、これからは大学へ行く目的を明確にしていかねばなかなか合格にならない時代になったのです。
最後に学力に関しては評定の重要性が増しそうです。「推薦を意識するなら高校はワンランク落として良い評定を目指すという戦略も出てきそうだ」との話もありました。情報を駆使して考える力を養いたいものです。学生のころから自分に合った戦略を考えられるような学生になって欲しいものです。
2 栄養をしっかり取れば学習障害やうつは治るそうです
最近、多動性や学習障害に悩む保護者様からの相談が増えています。そのような方にお勧めしたいのが「薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法」という本です。この本は精神科医の藤川徳美先生が書かれた本で、多動や学習障害は間違った食事による栄養不足によるというものです。
精神科医の藤川先生は自分が生活習慣病になった際に医学の無力を知ることになったのです。自分の病気が病院に行っても全く治らないという事実に直面し、藁をもすがる思いで出会ったのが栄養療法でした。その栄養療法を実践することでなんと生活習慣病が治り健康診断のあらゆる数値が正常値になったのです。
それからその栄養療法を自身の患者さんに実施することで、うつ病や多動性障害、学習障害など様々な精神科の患者さんの状態も回復してきたのだそうです。
私達は炭水化物(糖質)を主食とした栄養指導を受けていますが、この糖質が問題であるというのです。
私達の体は水分を除けば、たんぱく質や脂質から出来ていて決して炭水化物からは出来ていないのです。糖質を制限することで多動や学習障害、うつなども治っていくというのです。
現在、私も試しにこの本に書いてあるようなことを実践して人体実験中です。学習障害だけではなく生活習慣病を始め癌やアトピー性皮膚炎にも効果があるというので今後が楽しみです。
食生活の改善で生徒の成績を伸ばす三島塾の例もありとても興味深いです。
私の塾人生活17年の経験から多動の傾向のある生徒は特に甘いものに目がないと本当に感じるので、食習慣の影響もとても大きいと考えています。
藤川先生は、医学部では栄養学を全く勉強しないことがこの問題を引き起こしていていると書かれていました。近代国家には栄養失調はないという前提で処方することを学ぶのが医学部だとの事。
藤川先生がおっしゃる質的栄養失調という言葉は本当に心に響きました。これだけ飽食の時代でも栄養のバランスが崩れることでいろいろな病気が発生しているのです。
高額な費用が掛かるようなことではないので、試してみる価値が大いにあるのではないかと考えています。
当教室では、学習障害の生徒でも能力開発できるそろばんや速聴読を導入して一定の効果も出て来るようになりましたが、今度は栄養指導も含めてサービスが提供できるようにさらに精進していきたいです。
3 書書籍紹介 うつ消しごはん 藤川徳美著
この本は、本文中でも記事を書いた藤川徳美先生の本で、食事で精神疾患等が治る方法が書かれたシリーズ本の入門書と言われています。
私は今迄、仕事柄何人もの不登校の生徒や不登校気味の生徒と向き合ってきました。その度にもっと力になることが出来ないか?と考えてきました。
学校には行けないけど塾には楽しく通ってくれて受験にも合格してくれた生徒も沢山いました。しかし、残念ながら鬱がひどくなってやっぱり通えなくなってしまう生徒さんもいました。
私達に出来ることは相性の良さそうな先生をチョイスして本人さんに寄り添ってあげることや通いやすい進学先の情報提供、卒業生のその後の情報提供をすることで少しでも本人さんだけではなく保護者様の心を軽くすることでした。
食事療法でこのような問題が改善される可能性があることは本当に嬉しい事です。藤川先生が入門書と言われるだけあってとても読みやすく、実際に治療した患者さんの体験談が多いので、読むと「このような事ってあったよね」と必ず思い当たることが出てくるのではないでしょうか?
藤川先生は、化学や理論を振りかざす医者ではなくどれだけ多くの患者さんを治してきた医者かが重要だとおっしゃっています。気になった方は是非一読をおすすめします。
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