YES通信 2015年1月号 VOL20(糸島学習塾YESより大切なあなたへお届けします)
私立大学と国立大学どちらがいいの?
大学選びにはいろいろな考え方があると思いますが、今回は私の私見を述べさせていただきます。あくまでも私見なのでこれが正しいというものではありませんが参考になればと考えています。
私が面談をしていて一番感じるのは「国立は良くて私立はあまり良くない」という考え方の人がいまだに結構多いということです。関東では高校から私立に行く人も多く(国立が少ないという背景もありますが・・)なってきており、高校から私立を目指す人も多いのですが九州ではまだまだのようです。
これには高校の先生の影響がかなりあると考えています。高校の合格実績は国公立の大学に何人合格したかで見る傾向があります。
何故なら国公立大学は重複して受験が出来ないので正確な人数がわかるからです。
ちなみに私立の大学の場合は福大を例に挙げると経済学部と商学部と教育学部の3学部に一人で合格するような生徒もいるからです。3つならまだまだ可愛い方かもしれません。
なので、私立の合格実績にはそのような含みを考慮しなければならないのです。ですから業績を重視する高校の先生は極力、国公立大学を受験するよう勧められるのです。
去年はこんなことがありました。糸島高校の特進クラスの生徒がいたのですが現状の学力では国公立大学受験は厳しいと考え私立大学に絞りたいと考えていました。
しかし、それを学校で言うと先生に冷たくされるので言えないとのことでした。そんなことで悩んでいるのが現状なのです。
結局、彼は福大を受験しますが、センター試験の勉強(科目数が9教科と多くて大変)と並行して実施しないといけなかったので非常に不利な受験となってしまい、福大合格を果たせませんでした。
しかし、今年は糸島高校も福大や西南大学の実績を重視したいと教頭先生がおっしゃっていましたので、少しは変わってくるのかなあと期待をしているところです。
私が受験をしていた30年前は確かに国立大学と私立大学では歴然とした差がありました。
しかし、最近ではその差はかなり無くなってきていると感じています。
МARCH(明治、青山、立教、中央、法政)が難関大学になってきていることは有名になってきていますが、日大や近畿大学までもが最近では難易度が上がってきています。(ただし、旧帝大は別格です。)
福岡でも同様のことが起こっていて福大や中村大は一般受験ではかなり難易度が上がっていて、山口大学は合格したけど中村大学は不合格だったとか、佐賀大は合格したけど福大は落ちたという生徒もかなり増えてきています。
企業が採用しやすく、学生が就活しやすい都会は何かと有利なのです。
個人的には専門性の高いところは別にして福岡で就職するなら地方の国公立よりも福岡の私大という選択肢もありだと思っていますし、関東での就職を考えたら関東の私大という選択肢もありだと考えています。
また、会社に入ってから営業に近い職種(実際の仕事ではかなりのウエイトを占めます)の場合は福大や日大のようなマンモス大学を目指すというのもありなのではないかと考えています。
大学は確かに学ぶところなのですが、学ぶだけでなく人脈を作るところでもあります。今年五十才になる私の弟(長崎大学から大手メーカーに勤務)が新入社員の頃に「明治に行っておけばよかった~明治の先輩はどこに行ってもおるけど長大は自分だけやけん」と愚痴っていたのですが、それから明治大学の大躍進が始まったのです。
福岡ではしっかりと福岡大学のブランドが確立してきています。
私もいろんな方と名刺交換させていただいていますがやはり福岡では福岡大学のОBは多いです。
そして一番重要なことが大学の経営力です。良い経営は良い従業員教育や良いしくみ作りに活かされ生徒指導や進路保障に当然繋がってきます。
それがブランド化や人気にも繋がっているのです。今は佐賀大と福大を例に挙げるとまだまだ佐賀大を上に見る人も多いと思いますが、10年後にはかなり変わった状況になるのではと私は予想しています。
当然お子さま一人一人の目的に合わせた学校選びが大切ですが私の意見も参考にしていただけると嬉しいです。ご相談にもお気軽にお越しくださいませ。
メンタルブロックって知っていますか?
メンタルブロックとは思い込みによる、意識の壁。内制止ともいいます。何かをはじめる際、そんなの無理だよ、といった思考が邪魔をして、自分を疑うようになることです。
子供に多いメンタルブロックは「勉強なんてやっても出来ない」や「数学は無理」「英語は絶対できない」等々いろいろなメンタルブロックがあります。勉強以外にも「スポーツはダメ」なんていうのもあります。当然大人にもあります!
これらの例にある「できるはずがない」と、行動する以前に既に出来上がっている、否定意識の壁、これがメンタルブロックです。
「さーて今から頑張るぞー」と思っていても「そんなに世の中甘くない。」という思考が邪魔をして行動できないでいたりするのも、メンタルブロックに妨げられているわけです。
次の例え話は有名な話です。象が交通手段のインドでは、ゾウをつないでおくのに、細い棒とロープ1本しか使用しません。ゾウがその気になれば、簡単に引っこ抜いて逃走できそうな棒に繋がれているだけなのです。でも、ゾウは全く逃げ出そうとはしません。
その理由は、調教の時にさかのぼります。まず子ゾウのときに、太くて強い、頑丈な棒にくくりつけます。
無論、子ゾウは逃げ出したくて、暴れます。この棒を引っこ抜いてやろうと、もがきます。
しかし、頑丈な棒はびくともしません。やがて、子ゾウは覚えます。「この棒を引っこ抜くのは不可能。逃げることは無理」と。
そして、二度と暴れなくなります。こうして「逃げ出せない」ということを学習したゾウは、たわいない細い棒にくくられていても、逃げ出そうとはしないわけです。
ゾウの思考の中に、「この棒からは逃げ出せない」というメンタルブロックが生まれたわけです。
この現象はノミにもみられるそうで、ノミを小さい箱の中で飼うと、ジャンプしてもすぐにぶつかって飛べないので、次第にジャンプしなくなり、自分の体の三百倍以上あるジャンプ力は影をひそめるそうです。
その後広いところに移してもジャンプしなくなるそうです。
人間も、よく似たメンタルブロックにはばまれ、思いきった行動が取れない人は大勢いますよね。
そのためにも成功体験と言うのはとても大事になってきます。
私たちが成功体験にこだわっているのもそのためです。
特に勉強に関しては大人になってからのほうが重要だと考えています。
その学ぶ気持ちにメンタルブロックがかかっていると生涯大きな損失を被ることになるでしょう。
ご家庭でも強烈なダメ出しを続けたりするとメンタルブロックが出来る引き金にもなりますのでご注意ください。
以前YES通信でも「失敗は忘れ成功したことだけを心にとどめよ」ということを書きましたがこれにも通じています。
今からでも、高校になってからでも遅くはありません。
みなさんに成功体験をしていただけるように精一杯頑張りますので皆さんよろしくお願いいたします。
書籍紹介 自分の道をまっすぐゆこう 坂村真民著
自分の道をまっすぐゆこう [ 坂村真民 ]
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この本は、仏教詩人である坂村真民の詩集です。
この詩とは縁もゆかりもないような私が初めて興味を持った詩集です。
この本に出会うまでは坂村氏のことは存じ上げなかったのですが、人生の真理、宇宙の真理を紡ぐ言葉は、弱者に寄り添い、癒しと勇気を与えるもので、老若男女幅広いファン層を持つ方なのです。
しかも、なんと97歳まで詩を書き続けた長寿の方でもありました。
苦しい時に読むと元気をいただける本です。書かれている詩は、読むとほっこりする温かみのある詩です。
その根底にはすべての人や生き物そして社会までを信じるという愛があるように感じました。
この領域まで自分を熟成させることが出来ればストレスも少なく長生きにもつながるのだと、詩の内容から坂村氏の生き方や考え方に興味を持ちました。
詩集だけでなく随筆集もあり書かれてある詩の背景まで読むとさらに興味が広がります。
自分の名前に「ん」が2つついている事や一白水星である事等、いろいろなことに思いを馳せ自分の生き方をプラスに受け止める生き方が素敵です。
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