塾長Blogブログ

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YES通信Vol.122 2023年7月

糸島学習塾YESより大切なあなたへお届けします。

今日、糸島農業高校に通っている卒業生が高校で作ったジャムを持ってきてくれました(^^)/

 

 

 

 

 

今月のYES通信は

1 継続することの凄さをおしえてくれたSちゃん

2 暗記の仕方にはコツがある

3 書籍紹介  Whole Foodで行こう  タカコ・ナカムラ著

となっています。みなさんよろしくお願い致します。

1 継続することの凄さをおしえてくれたSちゃん

先日、Sちゃんのお母様と面談しました。「まさか九大を目指すようなことになるとは夢にも思っていませんでした。」と嬉しい話をしていただきました。

Sちゃんは小学3年生の終り頃に、体験授業を受けに来ました。勉強が苦手で、学校にも馴染めず休みがちだったそうです。ただ、塾で教えたことは素直にやってくれるし、家庭学習もお母様がしっかりとフォローなさっていたので、着実に成果が表れ始めました。勉強が解るようになってきたことで、自信が付いてきて学校を休まなくなってきました。

それから公立の中学校に通わせるのは心配だから、近くにある舞鶴高校付属誠和中学に行けたらいいねということになったのですが、無理やり受験させたくないので環境を整えて、Sちゃんが受験したいというまで待とうということになりました。それからは勉強の内容を充実させつつ、中学の見学をしていきました。すると、5年生になってSちゃんが受験したいと言い出したので、受験の態勢を整えていきました。それからは受験まで勉強モードで頑張り続け見事誠和中学に合格したのです。

でも、Sちゃんが本当に凄かったのはここからだったのです。普通なら合格したら勉強時間がガクンと減ってしまうのですが、Sちゃんは受験後も受験前と変わらない勉強量で頑張り続けたのです。
私立の中学校や高校は成績優秀者には特待生という制度があり授業料が免除になったり、さらにその上ではお小遣いがもらえたりする制度があるのですが、入学後どんどん成績が上がっていき、特待生の生徒達と肩を並べるレベルにまでなってきたのです。担当している講師もこの頑張りをとても褒めていました。
普通なら特待生だよねというレベルになってきたので、誠和中学の先生に問い合わせてみたところ、現在の成績なら充分特待生のレベルを満たしているものの途中からの変更は出来ないので、高校受験の際の成績で再度選考しなおすとのことでした。(付属中の生徒も受験は一応するとのことだったのです)

それからの目標は、「特待生のレベルで合格すること」になったのは言うまでもありません。そして遂に特待生になりまました。しかも、お小遣いも毎月1万円いただいているそうです。めちゃめちゃ親孝行ですよね♪♪
私もスタッフ達もSちゃんから継続して頑張ることの大切さを教わっている気がします。
小学校6年生から始めた速聴読も、唯一高校2年生まで継続してくれています。継続は力なりとは良く言ったものです。

お母様からはこんなエピソードも教えていただきました。今回の定期テストでは直前にコロナに感染した関係で1週間ほど学校を休まなければならない状況だったそうです。なので、定期テスト結果がとても心配だったそうです。しかし、結果はなんと学年でも1位2位を争う結果だったそうで、全く影響がなかったのだそうです。
Sちゃんは日頃ちゃんとやっていれば結果はついてくると言っていたそうです。それにはお母様もSちゃんの成長を感じたと仰ってました。努力は裏切らないとはこのことです。私もとても嬉しくなりました。

小学生の時は話しかけてもあまり答えが返ってこない感じの生徒だったのに先日は、探求の学習でアンケートに協力してくださいと依頼がありました。休日もお友達と買い物に行ったり、カラオケに行ったり学校生活も楽しんでいるとのことで、中学受験して自分に合った学校が選択出来て本当に良かったと言っていただきました。

コツコツと継続することが大きな成果につながる素晴らしい例だと思いますので、勉強が苦手な生徒さんもいまからコツコツと頑張ることで、人生が大きく変わるのだということを知って欲しいと考えています。私もSちゃんに出合えて大きな学びを得ることが来ました。九大に合格したら是非YESの講師になって欲しいものです。

2 暗記の仕方にはコツがある

 

 

 

 

 

暗記の仕組みがわかれば「忘れない覚え方」が身に付くと先月紹介した「いとう式高校勉強法」に書いてありました。
その本には暗記というのは3つのプロセスがあるというのです。その3つとは符号化、貯蔵、検索というプロセスです。
【符号化(記名)】とは、情報を取り込み、意味のある記憶として保存するまでの過程のこと、【貯蔵(保持)】とは、覚えたことが維持されたり他の知識と結びついたりする過程のこと、【検索(想起)】とは、覚えたことを呼び出す過程のことです。

多くの人が、「覚える」とは符号化(=頭に詰め込むこと)をイメージするようですが、3つのプロセスの中で最も重要なのは検索(=思い出す)なのです。
私は暗記が苦手だったのですが、この検索という行為をほとんどやっていませんでした。人間は一回学んだことは脳のどこかに入っているそうです。なので「覚えていない」ということは「記憶できていない」ではなく「思い出すことが出来ない=検索できない」ということなのです。

検索に一番有効な勉強法は「問題を解く」ことです。一番シンプルなことは一問一答形式の問題を解くことです。暗記が得意な人は、この一問一答式の問題を解くのが好きな人が多いのです。昔は単語帳を良く作っていたものですが、その効果は皆さんご存じのとおりだと思います。
最近では単語帳を作る時間のほうがもったいないので赤シートを使った本なども販売されています。塾で使用している単語帳も赤シート付です。なので、暗記が苦手な人ほど一問一答式の問題を解いたり、赤シートを使ったりして暗記して欲しいと考えています。
次に実施して欲しい事は何回も口ずさむ(リハーサル)という手法です。掛け算の九九は書いて覚えるよりも、口ずさんで覚えた方がほとんどでしょう。書くよりも口で言う方が3倍以上の速さがあるのです。最初から書くよりも口で言えるようになってから書いた方が効率が良いのです。最初から書かせることで挫折する生徒が多いのです。中国の王朝の「殷、周、秦、漢」や元素記号の(すい、へい、りー、べー、ぼ、く、の、ふ、ね)はほとんどの方が暗記した経験があるのではないでしょうか?

その他にもこの本にはいろんな勉強法が載っていますが、暗記が苦手な生徒はまずこの2つをマスターして楽に暗記が出来ることを知って欲しいと考えています。
案外手間を掛け過ぎるよりも、簡単に何回も繰り返せる方法の方がより効果が高いのです。

3 書籍紹介  Whole Foodで行こう  タカコ・ナカムラ著

 

 

 

 

 

すでに絶版になっていますがこの本の考え方にとても共感したので紹介させていただきます。この本に興味を持ったきっかけは、アメリカにはWhole Foods Marketというのがあり、意味も分からず旅行した際に利用していましたが、何故、Whole(全体)なのか疑問に思っていました。私が自然農法を学んでいる菌ちゃん先生(吉田俊道)が野菜は皮などの捨てるようなところにこそ栄養があるということを仰っているのを聞き、この事なのかとWholeを調べていたらヒットした本でした。

このタカコ・ナカムラさんは一大ブームを巻き起こした塩こうじやベジブロス(普通なら捨ててしまうような野菜の切れっ端で作る出汁)、野菜の50℃洗い等を世に出した方なのです。しかも、ベジブロスの本を吉田先生と共著で出されたりしていたのでとてもご縁があるなあとも思い読んでみたらとても共感しました。物や食べ物を捨てない工夫やそれがいかに健康に良いのかを、ナカムラさんの体験から書かれた本です。

今の時代は、環境問題や食糧問題などいろいろな取り組みがなされていますが、一向に改善が見られません。それどころかどんどん悪くなっている気さえします。脱炭素もEVで乗り切ろうとしていますが、電池の処分をどうするのか?等一部分だけが良くなるだけで全体で良くなるのかが全く不明なことが多いのです。全体最適を考える良い本だと思います。

 

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