YES通信 2017年9月号 VOL52(糸島学習塾YESより大切なあなたへお届けします)
限りある家族との時間を大切に!
先週の月曜日、急遽友人の通夜で東京に行きました。
大学時代の友人でまだ54歳という若さでした。大学時代はあまり接点がなかったのですが、防衛大学校を卒業して、海上自衛隊の江田島幹部候補生学校で、同じラグビー部になってから仲良くなり、遠洋航海中もとても親しくしていた友人でした。
海上自衛隊を退職して民間企業に入社したのも同じ時期で、私は福岡の会社に就職し、彼は鹿児島の城山グループに入社しました。彼はちょくちょく福岡に出張してきていたので、継続的に交流をしていました。その後、仕事を転々としながらも最終的にはその営業力を買われてプルデンシャル生命に入社し、活躍していました。その頃から、彼の拠点は東京になり福岡に来ることは少なくなりました。
そんな彼から去年9月、突然糸島に行くと電話があり糸島を案内しました。彼の出身は小豆島なのですが、忙しくてあまり実家にも帰っていないらしく、糸島の自然をとても懐かしいと言って、特にこの時期に咲く彼岸花を見てとても感動していました。
ひとしきり糸島の観光地を周った後に、お寿司屋さんで寿司を食べました。
空というお寿司屋さんに行ったのですが、なぜか板前さんと話が盛り上がっていろんなネタを出してくれてとても楽しく美味しい時間を過ごすことが出来ました。帰り際に、家族へのみやげだと寿司を買って持って帰るように私に勧めました。
私は、飲みに行くことも少ないのですが、あまり土産を家族に買っていく方ではないので、彼はいつも家族のためにお土産を買って帰っているのだなあと家族思いの彼に頭の下がる思いでした。今思えばそれが彼との最後の別れだったのです。
土曜日の夜にSNSで彼の死を知りました。目にした瞬間「えーっ!」っと叫んでしまいました。相手は青信号で渡っている彼に気がつかずに、右折してきて背後からぶつかったのだそうです。なんということでしょう?何も悪いことをしているわけではないのに・・・・・
通夜でもみんな「信じられない」と口にしていました。彼の顔もきれいで本当に寝ているようでした。
あるのが当たり前、いるのが当たり前、そんなものを失うのは一瞬です。人間の命なんて本当にあっけないものだと痛感させられました。
私たちが蚊に刺された際に、蚊をパーンと叩くと蚊は一瞬にして死んでしまいます。
私たちは、自分はそんなことはないと思っていますが、実は蚊の命も私たちの命も同じで、いつどうなるのかは全くわからないのです。
若いころはあまり考えなかった死について、この年になるとずいぶん意識するようになってきました。
しかしそれでもまだ、人ごとのような気がして、実感が湧かない自分がいます。もし、明日、人生が終わるとしたら?何をするべきなのだろう?もっともっと考える必要性があるのではないかと考えさせられました。行き帰りの飛行機やホテルの中で、頭の中をぐるぐるとまとまらない考えが思い浮かんでは消えていきました。
まず一番に浮かんだのはあたりまえですが時間を大切にしなければならないと思ったことです。良く本などで自分の余命があと1日だったら何をしますか?1年だったら何をしますか?ということが書かれていたりするのですが、その時は何気なく読んではいますがやはり深く考えさせられました。
ただ私自身、そんなに効率よい生き方が出来るわけではありませんし、そんなに無駄な時間を過ごしているとも思えなくなってきました。
その中で唯一出来ることと言えば、やはり日々周りの方に感謝し、身近な人(大切な人)を大切にすることに尽きるなあと思った次第です。
私の友人のお子様はまだ小学6年生でした。自分の命のことだけを考えるとあまりイメージが出来なかったのですが、家族との時間が有限であると考えるともっと家族を大切にしないといけないと改めて感じました。
家族思いの彼のように家族思いの人間になりたい。家族との時間を大切にしたいと思いました。今、私を支えてくれている家族に感謝です。
成長に目を向けることが大事!
みなさんは自分の成長を感じておいででしょうか?私もそうですがなかなか自分の成長には気がつきにくいものです。
それどころか、自分は一生懸命頑張っているのになんでダメなのだろう?と思うようなことも多いのではないかと思います。
私は以前、人事の仕事をしていました。
当時は、人が成長する時ってどんな時なのか?よく考える機会がありました。その時に一番感じていたのが、後輩が入ってきた時に、新入社員は一番成長するのだということです。
今まで教わる立場だった新入社員が、今度は先輩として教える立場になった時に見違えるように成長するのです。
糸島学習塾YESではコミュニケーションの研修を行っているのですが、コミュニケーションスキルってなかなか目に見えてわからないので、自分の成長が実感しにくいところがあります。
しかし、先日先輩の講師と新人の講師が一緒にワークをしていたら、先輩の講師が後輩とのワークを通じて、自分の成長を実感出来たようでした。でも、同じような環境にいてもなかなか成長しない人もいます。
何故だと思いますか?それは、人のお世話をしていないからだと思うのです。
そんな意味で彼は後輩のために精一杯頑張ってくれているのだと思っています。
私がコーチングを学び始めた頃、全く自分の成長を感じないどころか、あまりの難しさに自分はセンスがないと思い悩む時もありました。
しかし、ある時から先輩の勧めで講座のアシスタントとして新入会員さんのお手伝いをすることになったのです。そしたら新入会員さんが自分と全く同じような悩みを抱えておいでなのに気が付き、アドバイスをしてあげることで自分の成長を実感することが出来たのです。
自分の成長を実感するためにも、自分が学んだことを人に教えてあげるなど、人のお世話をすることはとても大切な事だと思います。
学んだことはどんどん人に教えてあげましょう。そして、そこから自分の成長を感じ取って欲しいと思っています。
我々指導者や親の立場ではどうでしょうか?
私が今まで成長を感じることが出来たのも、関わってくれた上司や仲間からの成長に目を向けた承認の声かけでした。前にも書いたように、なかなか自分の成長には自分では気がつかないものです。
親やコーチや指導者が、成長に目を向けてそこを承認してあげることもとても重要です。
先輩講師の成長を私も心底承認しました。
そこで出てくる笑顔には格別のものがありました。
出来ていないところを探すのではなく、出来た所や良くなったところをどれだけ発見してあげるかが重要です。みんなでお子様の成長に目を向けて沢山承認してあげることで、成長を実感できる環境を作っていきたいものです。
書籍紹介 早教育と天才 木村久一著
天才という文字が入っているだけで、自分には関係ないと思ったり、詰め込み教育は子供に害があるかもしれないと思ったりされる方も多いのではないかと思います。
実際、私も以前は全く同じような事を考えていました。
自分が大した人間ではないのに子供がそんなに凄くなるはずがないと思っていたのです。しかし、そろばん教室を始めて2年が経ち大きく意識が変わりました。子どもの能力は大人が思っている何倍もの力を秘めているのです。
それを引き出さないように邪魔しているのが私たち大人なのだと最近感じています。
この本に書いてあることを全部実践するのは非常に難しいでしょう。
しかし、この本を読んで実践可能なものをピックアップして、それに楽しく取り組むだけで、天才とまではいかなくても秀才には全員なれるような気がしてきました。この本に書かれていることで重要な事は、
1 遊びの中で楽しく教育する。
2 いかに早く言葉がわかる子供にするかが大事。
3 子供を子供としてではなく小さい大人として教育する
4 集中、熱中が大事。
の4点です。
小さい子供ほど熱中しやすいので早く言葉がわかるようになると自然と学び始めるのです。
そのためにも子供には赤ちゃん言葉を教えるのではなくきちんとした言葉を教えていくことが大事だ等とても興味深いことが書いてあります。興味のある方は是非教室まで見に来てください。
早教育と天才 [ 大村久一 ]
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