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YES通信 2018年7月号 VOL61(糸島学習塾YESより大切なあなたへお届けします)

今後入試問題はこのように変わっていく!

先月、高校入試の説明会に参加しました。このところ毎年のように受験で新傾向問題が出題されているのですが、それはすべて今後行われる受験改革に向けての序章に過ぎません。

では何故受験改革が行われるのか?

今までの日本の教育は正解の出せる人を大量生産してきました。俗に言われる金太郎飴教育です。右と言われれば全員右を向くような上司にとってはとても使いやすい人材の育成でした。それは大量消費、大量生産の時代にはベストマッチで、一時日本は世界のNО1にまで上り詰めました。

しかし、時代は変わり大量消費、大量生産の時代は終わり、多様性の時代を迎えました。少量、多品種、高付加価値の時代に入ってくると日本の力は少しずつ衰えはじめたのです。学力の基準も大きく変わり、以前ではNО1だった日本の学力もどんどん落ちてきました。

そんな時代に求められる人材とはズバリ、正解を出せる人ではなく、学んだ知識を活用できる人なのです。
今までの入試問題は知っているのかどうかを問うような問題や、aとbを求めよといった問題ばかりでした。ところが、これからの問題はそのように単純に出来るかどうかという問題や覚えているかという問題の出題確率はどんどん減ってくると思われます。それに反して「この文章や表を見てどのようなことが考えられるのか答えよ」といった考え方を述べさせるような問題が増えてくる傾向になります。

現実社会では、単純に知識を問うような課題はインターネットの発達により、知らなくても検索すればいつでもどこでも調べることが出来る時代になり、知っていること自体が今までのように大きな価値を生まなくなってきています。
それよりも大量の情報の中からどの情報が大事なのか?その情報からどのようなことが読み取れるのか?それに対してどのような対策を講じなければならないのか?そしてそれをどのように伝えるべきなのか?を速く判断できる人材が求められるのです。そのような意味で、今回の受験改革はとても画期的な改革になるのではないかと感じています。

今までの勉強は受験のための勉強で、学習したものがどのように役に立つのかがとても不明確でした。しかし、これからは社会に役立つ能力としての学びが増えてくる展開になっていくでしょう。

じゃあ具体的にどのように変わっていくのか?1.問題文が非常に長くなる。2.問題文が1つではなく、異なる2つの文章を読ませたり、文章と写真、グラフ、表を関連付けて答えさせたりする問題が増える。3.実際に起こっている身近な問題(今ならワールドカップ、大雨)を題材にした問題がふえる。4.答えのないような問題(あなたの考えを述べよ)が増える。5.マークシートの問題も正解を1つ探す問題が減り、正しい(誤っている)ものをすべて選べという勘では正解出来ない問題がふえる。という傾向にあります。

このようなテストの変化は、2020年からセンター試験が廃止され共通テストに変わることが影響しています。この変化に追随して高校入試や中学入試の内容も大きく変わってきているのです。

特に1の問題文が非常に長くなるというのは脅威です。今までのセンター試験の歴史の問題は20ページぐらいだったのですが、なんと倍の40ページになったのです。歴史だけではなく数学までもが文章量が増大し、数学の問題なのか国語の問題なのか境界が無くなってきつつあります。この傾向は全体的に言えることで、英語でも英文の内容は理科の生物だったり、歴史の内容だったりする可能性が出てきているのです。

学習指導要領もこれからどんどん変わっていくので、今の小学6年生が大学受験をする頃が一番のピークになると思われます。

それに向けて塾でもしっかりとした対策をしていきたいと考えています。速聴読で読書速度を高め、作文力を強化しているのもその一環なのです。糸島学習塾YESでは真の国語力の強化に取り組んでいきます。

ものの見方・考え方の極意とは?

速聴読のメソッドを伝授いただいた太田先生に勧められて、小林正観氏のCDを聴いています。小林氏は、もうすでにお亡くなりなのですが、生前は年間300回以上も講演なさるような大人気の学者さんでした。著書も90冊以上で、人気は未だに衰えず、新しい本が未だに出版されているのです。

銀座まるかんの創業者でもあり、12年連続で長者番付にランクインした齊藤一人氏も小林氏の考え方に大きく影響を受けていらっしゃるとのことです。齊藤氏は小林氏が本を出版なさると数百冊単位で購入なさっていたのだそうです。
私は齊藤一人さんの本を読んでとてもわかりやすい、腑に落ちるといつも感心していたのですが、そのルーツが小林正観氏だったのかと改めて勉強になった次第です。

その小林氏のCDなのですが、とてもわかりやすく宇宙の法則や前向き思考についてまとめてあります。プラス思考にするとか宇宙の法則とかいう本はどこか宗教的な要素が入っていたりして、人によっては嫌悪感を抱くような場面も出てくるのですが、小林氏のCDにはそのような要素はほとんどなく、とてもシンプルに表現されているので、多くのみなさんから指示されているのではないかと思います。

そこで、小林氏は見方道という道を究めようと努力しそのことを多く方に伝えようとしていらっしゃったようです。コップに半分の水が入っているのをよく「半分しか入っていない」と考えるのか「半分も入っている」と考えるのかで大きく違うというのは良く耳にすると思うのですが、小林氏はその上に「半分残してくれてありがとう」という見方があると仰っていました。
あと一つ印象的だったのはプラス思考という考え方はないというとても意味深い話でした。

これを説明する前にみなさんは般若心境の「色即是空」という言葉を聞いたことがあると思いますが、その意味をこのように説明なさっていました。空と言うのは意味付けをしないでそのまま見ることなのです。コップの中に水が半分という事実をそのまま見ることが空という意味なのです。それに対して多いとか少ないとか私たちが自分で解釈することを色というのだそうです。色を付けているのは我々で真実はすべて空であるということのようです。

なので、マイナスのことを無理やりプラスに見るのではなく、元々空の状態のものをどうせ解釈するなら少しでも良い方向に解釈していった方が気持ちが良いのではないですか?と述べられていました。私もまだまだ、見方道をかじり始めたばかりですが肩の力が抜けて気分が楽になってきました。

糸島市の図書館にも小林氏の本は沢山ありますので読んでみてください。特に齊藤一人さんファンの方は必見です(笑)

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この辞書引き学習法はこれまでの辞書引き学習法とは異なり、知っている言葉を見つけて付箋を付けていくことで、子供たちが言葉の世界の興味を持ち言葉に対する認識が深まり、その結果日本語力がどんどんついてくる画期的な手法なのです。この本の著者である深谷氏は現場の小学校教諭、中学校教諭を経てその能力を買われ立命館大学の系列である立命館小学校の設立準備室室長、そして副校長、校長を歴任された後、非営利活動法人子ども・ことば研究所理事という立場でこの辞書引き学習を世界に広めようと活躍なさっておいでの方です。

机上の空論ではなく現場で生み出されたメソッドなのです。私がこの方法を導入しようと思った理由は小学校低学年だけでなく誰もがそのレベルに応じて実践できることと、頑張りが付箋を貼るということで目に見える形で現れるということです。今、学校では小学校3年生で辞書引きのカリキュラムが組まれています。

辞書の引き方は教えられるものの、辞書に触れる機会がめっきり減っているのではないでしょうか?学校に辞書を置いておくようになっていてその辞書はほとんど使った形跡がないようです。

辞書は使うことで価値が出るので、2年くらいで買い替えるぐらい使うのが望ましいのだそうです。今、速聴読の生徒はどんどん付箋を辞書に貼っています。これからの成長が楽しみです。