YES通信Vol.125 2023年10月
糸島学習塾YESより大切なあなたへお届けします。
涼しくなったと思ったら急に冷えて来る日もあって
春と秋はどんどん短くなっていきますね~
おかげさまで、今月の29日で開校18周年となります。
あの頃は若かった(^^)/
最初は大手個別指導塾のフランチャイズ教室としてスタートし、一時は九州で2番目の優良教室として表彰までされたものの、本部の拡大政策と営業研修中心の姿勢に憤りを感じたこと、早教育に取り組みたいとの意思を本部に受け入れてもらえなかったこともあり、9年前に糸島学習塾YESを立ち上げました。
大手塾のビジネスモデルは大量の広告で集客してそこから単価を上げて採算を取るのが通例なのですが、ここ数年、少子化でこの傾向がかなり顕著になってきていると実感しています。
糸島学習塾YESでは広告費にお金をかけることなく低価格のイエスタの導入など企業努力を重ねてまいりました。
おかげさまで、以前「個別はいいけど高いよね」と言われていたのですが、最近では「個別なのに安いですね」と言われるようになってきました。
この3年間ほとんど広告費を使っていないのに、みなさまのご紹介のおかげで中3生は30名の定員満員で、中2・中1生も増えてきていて本当にありがたい限りです。
この場をお借りして御礼申し上げます。
今月のYES通信は
1 筑紫女学園の授業見学に行って感じたこと
2 右脳教育を受けるとどのようになるのか?
3 書籍紹介 若杉ばあちゃんの食養相談室 若杉知子著
となっています。みなさんよろしくお願いします。
筑紫女学園の授業見学に行って感じたこと
先日、筑紫女学園の説明会に参加しました。コロナであまり説明会が実施されていなかったので、久しぶりに今年はいろいろな高校の説明会を楽しませせてもらっています。
しかし、筑紫女学院の説明会にはかなり衝撃を受けました。生徒のプレゼンテーションがとてもレベルが高かったのです。
多くの塾長や教室長を前にして堂々とした話しぶりでした。私もファシリテーターとしての勉強をしていたので、いろんな方のプレゼンテーションを見る機会があったのですが、正直、先生の中でもあれだけきっちりとしたプレゼンができる先生はそんなに多くないのではないかというくらい上手だったのです。
筑女の若手の先生もとても上手かったので、指導も行き届いているのだろうなあと感心した次第です。
代表者2名でのプレゼンだったので全員がそのレベルに達している訳ではないのでしょうが、プレゼン出来るスキルを身につけさせようとする姿勢を大いに感じました。
元々プレゼンテーション型の入試である総合型選抜入試(旧AO入試)は、1990年に慶応大学のSFC(総合政策学部・環境情報学部)でアメリカを見習って導入した経緯があります。
私がサラリーマンをしていた時は慶応の学生が即戦力になるのはプレゼン力を鍛えているからだという話も聞いたことがあります。
1990年に始まった総合型選抜入試(旧AO入試)は、最初は導入している大学が少なかったのですが徐々に増えて来て、ここ数年の受験改革で国立大学でも3割近くがこれからは総合型選抜入試になってきています。
また、その影響もあり高校入試でも特色化選抜という名前で加速度的に導入する高校が増えてきています。なので、その対策のために高校だけではなく中学でもプレゼンテーションの練習が増えてきているのでしょう。
私達の時代だったら人前で話をしたら頭が真っ白になったものですが、これからの時代はプレゼンスキルに長けた学生がどんどん輩出されてきそうな予感です。
「今どきの若者は~」なんて言う方もいらっしゃいますが、ことプレゼンスキルに関しては昔の学生とは次元の違う教育を受けている気がしています。
授業を見学しても昔のように説明を聞いてノートを取るような授業ではなく、中学生の数学の授業を例に挙げると、生徒が3人組のグループになって問題の解き方を教え合い発表する等、インプットよりもアウトプットを重視した授業になっていました。
さすがに高校生はそこまで余裕はなさそうでしたが、自分たちが研究した事を発表する機会が全員にあるのでそこでプレゼンスキルが磨かれるようなカリキュラムになっています。
この見学を通して感じたのは、やはり筑紫女学園の環境の良さでした。特に、中学から通っている生徒は高校受験がないことや優秀な生徒が集まっているからこそ、このようなアウトプット重視の授業が出来るのは本当に羨ましいとしか言いようがありません。
ただ聞いているだけの授業よりもアウトプットしながらやる授業は主体性も高まり、とても楽しそうだったのが印象的でした。このような授業を公立の中学校でやったらとてもじゃないですがついていけない生徒が続出するでしょう。
今は、探求ということもテーマになっていて、好きな事や課題に対して深く学んでいくことも求められています。そのような学びは学年が上がるにしたがって忙しくなってきて時間が取りにくいので早い段階から取り組んでいった方が充実した学びにつながると考えています。
そういった意味では、中学受験や小学受験をしていい環境を求める人が増えていることも頷けます。
格差社会が話題になりますが、これからは益々その差が広がっていくような印象を受けました。
右脳教育を受けるとどのようになるのか?
右脳教育を受けるとどうなるのか?案外イメージしにくいし、実際に私も最初はわからなかったのですが、そろばんを始めて9年になるのでだんだんと体験的にわかってきたのでシェアしたいと思います。
右脳教育の代表的な存在として、ピアノとそろばんがあります。ピアノやそろばんを習うと演奏がうまくなったり、計算が早くなったりするのはわかるのですが、それ以外にどのような力が付くのでしょうか?
私が右脳教育を受けている生徒や先生たちの行動を見て一番良いなあと思う力は、2つのことを同時に実行できる力です。そろばんも2級ぐらいのレベルになると、会話をしながら暗算で計算が出来ます。
昔は「そろばんを弾く」や「そろばん勘定する」という言葉を使っていましたが話をしながら「これぐらい儲かりそう」という計算が出来ていたのです。
人の話を聞きながらメモを取るのも得意な人が多いのです。このような力は授業中にも生かされます。先生の話をしっかりと聞きながらノートがとれたり、先生が解説していることを頭の中で反芻し、その場で理解できたりする人が多いのも事実です。
私は、全寮制の大学に行きました。それまで勉強が得意な学生は必ず人が見ていないところで勉強を頑張っているんだろうと思っていました。
しかし、本当に同じ生活をしているのに、勉強が出来るやつがいるのだと驚いた経験があるのですが、そのような友人は今になって思えば、そろばんやピアノのようなことを幼少期にやっていたのかもしれないと思うようになりました。
次に感じるのが処理能力の高さです。2つのことを同時並行して出来るような脳力があるからか、一般的に処理能力の高い生徒が多いです。塾では算数検定や漢字検定
を実施していますが、その際にそろばんをやっている生徒の速さには驚かされます。算数だけではなく漢字でも早いので、そこの強みは本当に大きいと感じています。
処理能力が高いとテストの時はもとより、普段の勉強でも普通の人が終わらせるのに1か月かかる問題集を2週間とかで終わらせることが可能になるのです。早いと反復する期間もその分早くなるので記憶が定着しやすくなります。
右脳教育をやっていない人から見るととても羨ましい力が身に付くのです。そのためにも今受けている右脳教育を一生懸命に取り組んで欲しいと思います。
書籍紹介 若杉ばあちゃんの食養相談室 若杉友子著
この本は、サブタイトルに「食い改めのススメ」とあるように今の栄養学に基づいた食習慣を江戸時代に確立された考え方をもとに改めようという本です。
そして、本当の和食の良さや先人の知恵に基づいた生活をしようという本です。実践からの学びが中心の本なので、エビデンスが不足しているというコメントもありましたが、今の成人病、アトピー等の原因不明の病に対して、多くのクライアントを実際に改善させてきた実体験に基づいた本なのです。
私も今まで菜食主義に挑戦したり糖質制限に挑戦したりと、いろいろ学んで実践していくことで、体調が改善してきました。しかし、あまり張り切っていろんなやり方を徹底しようとすると逆にストレスになったりするのです。
この本も肉は良くない等とはっきりと書いてあるので、全部徹底しようとすると大変だとは思いますが、先人の知恵を生かすという意味においてはとてもためになる本だと感じました。
マクロビオティックの原点が日本の食事にあること、体を冷やす夏野菜を食べる時は塩を多めにして煮て食べることなど、手軽に使えそうな技も盛りだくさんでした。江戸時代の日本人の体力は本当に凄かったと聞きます。それを支えていたのが米食を中心とした和食なのです。
個人的には陰性(冷え易い)体質の私は肉を食べる際に塩分を欲するのですが、それが理にかなっていると知り嬉しくなりました。
↓ 過去のYES通信です
この記事へのコメントはありません。