YES通信Vol.152 2026年1月

糸島学習塾YESより大切なみなさんにお届けします。
今年は年初から寒い日が続いていましたが
一転暖かくなってきました
来週はまた冷え込むみたいですので
受験生は健康管理も大変です。
いよいよ明日から共通テストです。
うちの受験生たちもめっちゃ頑張っていたので力を出し切って欲しいです。
今月のYES通信は
1 思い出すトレーニングが学力を伸ばす理由
2 SNSで拡散される暴力的ないじめ動画について考える
3 書籍紹介 拡がるヒルと脱皮の謎 樋口大良 子どもヤマビル研究会 著
となっています。
思い出すトレーニングが学力を伸ばす理由

後期の中間テスト前に、暗記法のコツをアドバイスした生徒が、理科・社会の点数が大幅に伸びたと笑顔で報告してくれました。
アドバイスしても実行しなければ結果は出ません。素直に実行して結果を出してくれたことには感謝としか言いようがありません。今後も良い結果を期待したいです。
勉強の仕方に関する本を読むと、必ずと言っていいほど出てくるのが「思い出すトレーニング(リトリーバル)」の重要性です。これは、単に知識を覚えるというよりも、「覚えたことを自分の力で引き出す練習」を指します。
簡単に言うと「何やったっけ?」と思い出すということです。近年の脳科学や教育心理学の研究でも、学力を伸ばすために欠かせない学習法として、アクテイブリコール等といった違った言葉で表現されることもありますが、どれも同じ意味でとても注目されています。
多くの子どもたちは、「教科書を読む」「ノートをきれいにまとめる」「解説を見て理解する」ことを勉強だと考えがちです。もちろん、これらのインプットは必要です。しかし、インプットだけでは記憶は定着しにくく、テストや本番の場面で思い出せないという問題が起こります。
これは、脳が情報を『受け取っただけ』で、『使う練習』をしていないからです。アウトプットの重要性が叫ばれているのも同じ理屈です。
一方、思い出すトレーニングでは、ノートや教科書を閉じた状態で「何を学んだか」「どうやって解くのか」を頭の中から引き出そうとします。このとき脳は、記憶を探し出すために強く働きます。この負荷こそが、記憶の回路を太く、強くしていくのです。
実は、「思い出そうとしてうまく出てこない」「間違える」という経験自体も、記憶を強化するうえで非常に効果的だと分かっています。成績が安定して伸びる生徒ほど、無意識のうちにこのトレーニングを行っています。九大生はほとんどの学生がこのスキルを身につけています。
問題を見たときにすぐ答えを見るのではなく、「どうだったかな」と考える時間を持つ。解き終えたあとに、「なぜこの答えになるのか」を自分の言葉で説明しようとする。こうした習慣が、理解を本物に変えていきます。
家庭や塾でも、特別な教材を使わずに実践できます。たとえば、学習の最後に「今日勉強したことを三つ言ってみよう」と声をかけるだけでも十分です。また、解説を見る前に一度自分で答えを出させたり、「友だちに教えるつもりで説明してみよう」と促したりすることも効果的です。大切なのは、完璧に答えることではなく、『思い出そうとする時間』を作ることです。
勉強とは、覚えることではなく、思い出せるようになることです。思い出すトレーニングを日々の学習に少しずつ取り入れることで、学習内容は確実に定着し、テストや受験、本番の場面でも力を発揮できるようになります。遠回りに見えて、実は最も効率のよい学習法だと言えるでしょう。
昔だったら単語帳で暗記することは、とても理にかなった学習法だったのです。保護者様の中には、単語帳を作ってあげる方もいらっしゃいますがとても効果のあることなのです。
当塾の中学生用のテキスト(フォレスタシリーズ)には必ず赤シートが付いていますので、それを活用するのが一番の早道です。2ヶ月に1度実施している暗記特訓ではこの暗記法を指導していますので是非ご参加いただけると嬉しいです。
暗記が得意になると、受験だけではなく資格取得等将来に渡って有利になることは間違いありません。早めに良い習慣を身に着けていきたいものです。
SNSで拡散される暴力的ないじめ動画について考える

最近、SNS上で子ども同士の暴力的ないじめの様子を撮影した動画を目にする機会が増えています。大人にとっては衝撃的な映像ですが、子どもたちにとっては日常の延長として目に入っている現実があります。今回は、こうした動画が持つ問題点について考えてみたいと思います。
まず大きな問題は、いじめ行為が「見せるもの」「拡散されるもの」になってしまっている点です。本来、他者を傷つける行為は止められるべきものですが、SNSでは再生回数や注目を集めることが優先され、加害行為が軽く扱われてしまうことがあります。その結果、被害者の苦しみが見えにくくなってしまいます。
また、直接いじめに関わっていなくても、撮影したり、笑って見たり、拡散したりする行為は、結果的にいじめを助長します。SNS時代のいじめは、加害者と被害者だけの問題ではなく、周囲の傍観者も含めた集団全体の問題だと言えるでしょう。
さらに深刻なのは、動画が長く残り続ける可能性があることです。一度ネットに出た映像は完全に消すことが難しく、被害を受けた子どもは長期間にわたって心の傷を抱えることになります。その影響は、学校生活や将来にまで及ぶことがあります。
こうした動画に繰り返し触れることで、暴力への感覚が鈍くなってしまう危険性もあります。「よくあること」「大したことではない」と感じるようになると、いじめを止める力は弱まってしまいます。
私たち大人にできることは、子どもたちがどのような情報に触れているのかに関心を持ち、いじめは許されない行為であり、撮影や拡散も同じくらい重大な問題であることを伝え続けることです。塾という学びの場でも、勉強だけでなく、人としての判断力や他者を思いやる心を育てていくことが大切だと考えています。
一方、拡散されることで事実が明るみになり、隠蔽出来なくなってきました。いじめではすまされない暴力事件も多く、傷害や殺人未遂等刑事事件として対応して欲しいとの声も上がっています。私もこの事には賛成で、いじめだから許されるというのはもう時代遅れではないかと感じています。
近い将来、日本中の学校の教室に監視カメラが装備される日も遠くないと考えています。常に監視されている世界を想像すると本当にゾッとしますが、そのような気がしてなりません。
このような現状をしっかりと把握して、お子様や学校の先生とのコミュニケーションを密にして、異常を感じたら保護様も積極的に関与して、事故を未然に防ぐためのアクションを起こす必要性がありそうです。まずはお子様の安全を第一に行動していきましょう。
書籍紹介 拡がるヒルと脱皮の謎 樋口大良 子どもヤマビル研究会 著

三重県鈴鹿山脈の山すそに住む子どもたちが、嫌われ者の吸血生物・ヤマビルの研究を行い、常識を覆す発見をしています。
『ヒルは木から落ちてこない。ぼくらのヤマビル研究記』(現ヤマケイ文庫)が2021年に刊行され大きな反響がありましたがその第2弾となる本です。
私も幼い頃から虫や動物が大好きだったので、このような研究に小学生の頃に関われたらどんなに楽しかっただろうという気持ちで読みました。
この本には、ヒルの一生のうちで目撃例がほぼなかった「産卵の瞬間」の撮影とヒルの「脱皮」の詳細な調査の過程が書かれています。みんなが協力して謎を解明していく姿には、とても引き付けられるものがありました。
ヒルの生態がわかることで、今まで嫌われていたヒルが対策をすることで、嫌われることが減ってきて、有用な生き物として認識されていくことに貢献しているそうです。
書籍を刊行したことで、各地で講演会に呼ばれたり、他地域の子どもたちとの交流などが増えたり、ついには、NHKの番組に出演するというサクセスストーリーになっています。
こんな経験が小学生で出来るのは羨ましいです。塾生の中には石亀の研究をしている生徒がいるので、今度また話を聞きたくなりました。
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