塾長Blogブログ

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YES通信Vol.151 2025年12月

糸島学習塾YESより大切なみなさんにお届けします。

それにしても今年の12月は過ごしやすいですね~

ほとんどダウンジャケットやコートの出番がありません

しかし、インフルエンザで学級閉鎖が多発しているので注意したいですね

今月のYES通信は

1 偏差値に縛られない大学進学という選択

2 SNS時代子どもの命を守るために

3 書籍紹介 内閣に行ってみよう! 国土社編集部 編集

となっています。

 

偏差値に縛られない大学進学という選択

逆転は、日々の積み重ねから始まります。「うちの高校は偏差値が高くないから、大学進学は難しいのでは…」これは、多くの生徒・保護者の方が一度は抱く不安です。しかし、近年の大学入試では、高校の偏差値だけで進路が決まる時代は、確実に終わりつつあります。

今年は、糸島農業高校の生徒が、指定校推薦で中村学園大学に合格しました。そのために定期テストを一生懸命に頑張っていた姿が、印象に残っています。

高校で大逆転合格をする見本のような生徒でした。一人でも多くの生徒がこの生徒のように、しっかりと目標を持って頑張って欲しいと思います。実業系高校や偏差値が低めとされる高校からでも、努力の方向を間違えなければ、大学進学、さらには“逆転合格”も十分に可能です。

実業系・普通科を問わず、評価されるポイントが変わってきています。現在の大学入試では、一般入試だけでなく、指定校推薦、学校推薦型選抜、総合型選抜(旧AO入試)といった、「高校での取り組み」そのものを評価する入試方式が増えています。

これらの入試で最も重視されるのは、高校でどのように学び、どのような姿勢で学校生活を送ってきたかです。「どの高校に入ったか」よりも「その高校で、どう過ごしたか」が問われる時代なのです。

指定校推薦の鍵は「評定平均」と「日々の姿勢」そして特に重要なのは、評定平均(内申点)です。ここで大切なのは、難しい問題が解けるかどうかではありません。授業をきちんと受ける、提出物を期限内に出す、定期考査で赤点を取らない、実習やレポートに真剣に取り組む等、こうした当たり前の積み重ねが、評価につながります。

偏差値の低い高校ほど、この「基本」を大切にできる生徒は、実は大学から高く評価されやすいという側面もあります。欠席・遅刻の少なさは「最大の信頼材料」です。指定校推薦や推薦型入試では、欠席日数や生活態度も必ず確認されます。

無断欠席をしない、遅刻を減らす努力をする、学校行事や実習にきちんと参加する。これは単なる生活指導ではなく、「大学で4年間学び続けられるか」という重要な判断材料です。学力以上に、「継続できる力」「責任感」が評価されるのです。

また、実習・探究・資格は、大きな武器になります。農業高校や実業系高校では、実習、課題研究、校内外での発表、資格取得、といった、普通科にはない強みがあります。これらは、大学の面接や志望理由書で、非常に説得力のあるアピール材料になります。「特別な成果」である必要はありません。「真剣に取り組んだ経験」そのものが評価対象です。

逆転のスタートは「今」からでも遅くありません。指定校推薦や推薦入試は、3年生になって急に取れるものではありませんが、今の行動を変えることで、結果は大きく変わります。1つでも提出物を丁寧に仕上げる。1回でも欠席を減らす。1教科でも評定を上げる。

その一歩一歩が、将来の進路につながっていきます。偏差値重視は「過去」、進路は「これから」、偏差値は、入学時点での一つの目安にすぎません。大学が見ているのは、「今、そしてこれから伸びる力」です。

偏差値に縛られず、自分の高校生活を丁寧に積み重ねていくこと。それこそが、どの高校からでも大学を目指せる最大の近道なのです。

そこで注意して欲しい事が1点だけあります。それは高校1年の時から頑張らないといけないということです。高校での評定は1年から3年までの評定が反映されるので、3年から頑張っても手遅れになる場合があるのです。

高校受験が終わっても継続して頑張ることが大学合格への秘訣なのです。せっかく身に付いた学習習慣を維持していきたいものです。

SNS時代子どもの命を守るために

近年、子ども・若年層の自殺が増加傾向にあることが社会問題として取り上げられていますが、その背景の一つとして、SNSによる心理的負担が指摘されています。

SNSが子どもの不安を強める理由には、見えなくてよかったものが見えてしまう事があります。友人同士の陰口や意味深な投稿、既読・未読、いいねの数など、他人の評価が目に見える形で現れます。子どもにとってこれは、「自分がどう思われているか」を常に意識し続けなければならない状態です。以前のように、家に帰れば人間関係から一度離れる、ということが難しくなっています。

学校が終わっても心が休まらないのです。スマートフォンを通じて人間関係が続くことで、「すぐ返信しないと嫌われるのでは」「グループから外されるかもしれない」といった不安を抱え続ける子も少なくありません。特に真面目で責任感の強い子ほど、周囲に気を遣い、自分のつらさを言葉にできず、心の中に溜め込んでしまう傾向があります。

子どもは感情の整理がまだ難しい時期でもあります。成長途中の子どもは、大人ほど出来事を客観的に捉えたり、感情を整理したりする力が十分ではありません。SNS上での出来事を「一時的なトラブル」ではなく、「自分の存在を否定された」と受け止めてしまうことがあります。

普段通り、明るく振る舞っている子ほど、内側に不安を抱えていることもあります。例えば、スマホを極端に気にする。「別に」「どうせ」といった言葉が増える。睡眠や食欲の変化が見られる。といった小さな変化が重なっていないか、ぜひ気に留めてください。「何も言ってこない=安心」ではないことを、私たち大人が知っておく必要があります。

保護者の皆さまにお願いしたい関わり方でまず大切にしていただきたいのは、正論や助言よりも「安心」を伝えることです。「気にしすぎ」「みんな同じ」といった言葉は、子どもをさらに黙らせてしまうことがあります。まずは「そう感じるのは無理もないね」「話してくれてありがとう」と、気持ちを受け止める声かけを意識してみてください。

また、すぐに解決しようとしなくても大丈夫です。子どもが求めているのは、答えよりも「わかってもらえた」「味方がいる」と感じられることです。評価せず、遮らず、最後まで話を聞くことが、大きな支えになるのです。

書籍紹介 内閣に行ってみよう! 国土社編集部 編集

 

 

 

 

 

先日久しぶりに図書館に行ったら新刊のコーナーに置いてありました。パラパラとめくって見たら、写真がふんだん使われていて、良く耳にはするけど見たことはなかった首相官邸とかの写真もあったので読んでみようと思いました。

政治がおこなわれる実際の「場所」を本の写真で見学しているような気分になります。組閣の階段での写真はこんな所で撮影していたのかと興味深く読み進めることが出来ます。

具体的な政治のしくみや仕事も紹介されていて決して文字数は多くはありませんが、ツアーをしながら首相官邸や省庁はどこにあって、どのような配置になっているかがわかるようになります。

そして、そこで内閣総理大臣や国家公務員はどのような仕事をしているのかを子どもたちがイメージできるように作られていています。政治に興味のある人なら読んでみる価値はあります。

将来の選択につなげられるように、過不足なく知識を厳選して写真や図を使って、できるだけビジュアルと簡潔な解説に絞りこんだ、とにかくわかりやすい政治の本です。詳しい説明はありませんが、とにかく実際に見学しているような写真のオンパレードで初心者から詳しい人でも目で楽しめる本です。

本当の見学会も実施されているみたいなので、実際に見に行かれるのも良いと思います。個人的には官邸の中に竹が植えてあるのには驚きました。

 

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