YES通信 2018年10月号 VOL64(糸島学習塾YESより大切なあなたへお届けします)
小学生でも目標が明確になると頑張るものなのです
糸島学習YESで導入している受験コンパス(学習管理型予備校のシステム)の勉強会で講師の方が、進路指導にとても役に立つ雑誌があると推薦なさった本を購入しました。
昨年の9月に出版された週刊ダイヤモンドという情報誌です。
1982年から2017年までの偏差値や就職の実績を集計し大学序列を出しています。
偏差値での序列というのはよく目にするのですが、人気企業240社に過去29年に累計何名入社就職したのか?という集計結果はとても興味深いものでした。
ちなみに1位が早稲田大学の79839名、2位が慶応大学で67356名、3位が明治大学の36573名でした。
東京大学は5位で33545名、九州では九州大学が20位で15793名、福岡大学が41位で5619名、西南学院大学は44位で4819名となっています。
1位2位の早稲田、慶応が3位以下を大きく引き離しているのが印象的な結果となっています。
やはり早稲田、慶応の人気が高いのも頷けます。
実際には、下の写真のように調査した240社毎にどの大学から何名採用したというデータも掲載されているのです。
字が小さくて見えにくいのですが、一番上の赤丸のところが東大で、下の赤丸の二つの上が早稲田、下が慶応です。
各企業の採用人数が多い上位3校のところを赤で塗ってあります。
早稲田、慶応のところがほとんど赤で塗られているので早稲田、慶応の凄さが視覚に訴えられるようになっています。
先日、小学5年生の男の子が「僕、専門学校に行ってJR九州に就職したい」と話しかけてきてくれたので、私が「それならいい本があるよ~」とこの本を持ち出して一緒にJR九州にどこの大学から就職しているのか一緒に調べてみました。
調べてみたら1位福大159名、2位九大109名、3位西南大47名でした。するとその男の子は、「西鉄は?」と言い出し西鉄も調べていました。
西鉄は1位九大128名、2位西南大68名、3位福大42名となっていました。
すると「やっぱり九大って凄いね~」と言い出し、最後には「九大に行きたい」と言っていました。
こんな本を見ると小学生の意識も変わるのだなあと思いこの本の良さを実感していたのですが、その後、速聴読の日報の検印をしていたら、その男の子の日報に、先生が「やる気に満ち溢れていた。頑張っている。」と書いていました。
それを見て、子供はちょっとしたことで本当に変わるのだなあと、とても嬉しくなりました。
この本を紹介いただいた講師の塾長さんも生徒がフライトアテンダントになりたいということで、日本航空を調べたら慶応大学が一番多かったそうで、慶応を目指したそうです。
しかも、その後、ある雑誌の特集で日本航空に入るための準備なるものがあったそうでそれをその塾長さんが生徒にプレゼントしたところ常にカバンの中にその雑誌を入れていたそうです。
改めて情報の大切さを痛感した次第です。塾にいろいろな情報を集めていますので、なんでもご相談くださいね♪♪
ちょっとしたことにでも感謝できるようになりたいものです。
以前のYES通信で、ものの見方考え方を変えると人生が良くなるということを、小林正観さんの話を紹介し書かせていただきました。
「コップに水が半分しか入っていない」という見方もあれば、「コップに半分も水が入っている」という見方もあります。さらに、「水を半分残してくれてありがとう」という見方があります。という話でした。
見方によっては、世の中は感謝出来ることだらけなのですが、得てして感謝することよりも足りないことや不満にアクセスしてしまい、いつも反省させられているのが私をはじめ普通の人なのではないでしょうか?
毎日毎日、多くの感謝を実感できているならば、もっと毎日が楽しく充実したものになり、そんな人の周りには素晴らしい仲間が集まってきて当然なのです。
幸いにもここ数年、いろいろな出会いに恵まれ、素晴らしい経営をしていらっしゃる方と話をする機会が増えてきました。
そこで、自分との違いを最も感じるのがこの感謝力なのです。
一流の方ほど感謝の言葉を口になさっています。
私もその爪の垢を少しでも分けて欲しいと、見様見真似で頑張っていますが、まだまだ果てしない差があるように感じています。
そのために毎日やっていることが朝礼です。
毎日、感謝できることを考えて発表して、その情報をシェアしています。最初はなかなか出てこなかった感謝の言葉が、最近では少しずつですが私をはじめ従業員さんからも出てくるようになってきました。
つい先日の朝礼で、福岡大学に通っている講師が、「大学でいろいろな成功者をお招きして話を聞く機会があるのですが、その方々がみな感謝という切り口から話をされたことに大いに感動した」と話していました。
私も若いころに同じような話を聞いたことがあるのかもしれませんが、当時の私はとても未熟で、全く感謝には結びつけることが出来ませんでした。
松下幸之助氏は何十年も素直になりたい素直になりたいと思い続けていたそうですが、素直になるということはある意味感謝が出来る人間になるということなのなかなあと最近では思うようになってきました。
感謝できるような人間になりたいと思ってもすぐに出来るようになるわけではなく、何十年も思い続けて少しずつ感謝できるようになっていくのだろうと思います。
私は、感謝力の重要性に気が付くのが遅すぎたぐらいですが、若い講師の一人が感謝力の重要性に気が付いてくれたことが非常に嬉しく、今後、二人目、三人目と続いてくれることを期待しています。
今後も感謝の朝礼を継続していって、感謝力を身に着けていきたいと思います。
書籍紹介 神様のプレゼント 菊武由美子著
この本は私がお手伝いをさせていただいているNPO法人ヘルスコーチジャパンさんのコーチングセミナーの受講生としてお見えになり、今ではスタッフとして一緒に活動されている菊武さんが書かれた本です。
菊武さんの体験を基に、「口唇口蓋裂」という障害を持つ主人公が傷つきながらも強く、そして優しい人間に成長していく出来事を丁寧に描いた作品です。
「口唇口蓋裂」とは妊娠初期に形成される唇、上あご、口の中がうまくくっつかず、裂けたままの状態で生まれる先天性の障害です。
小さいころからその見た目や発音をからかわれる経験は、本人やご両親にとっては地獄のような苦しみだったそうです。
そのような経験をこつこつと努力して克服してきた菊武さんの体験は、「口唇口蓋裂」の方だけでなく他の障害、さらには障害や病気に限らず人間関係、仕事のトラブルなど、何かにつまずいて、一時的に進めなくなっている方たちにも、そこから一歩前に進む勇気を持ってもらえる本です。
コーチングのセミナーでは人前で話したりする機会がとても多く菊武さんにとってはとてもハードルの高いセミナーだったにも関わらず、地道にコツコツ努力される姿がとても印象的でした。
そんな菊武さんだからこそ小学校からの夢だった出版という夢を叶えられたのだと私も勇気づけられました。
挿絵もかわいくとても読みやすい本です。