YES通信Vol.149 2025年10月

糸島学習塾YESより大切なみなさんにお届けします。
今年は気持ちの良い天気が続いていますね~
おかげさまで畑仕事もはかどっています。
最近はAIの発達でいろんな動画作れるのは良いのですが
フェイク動画も多いみたいで何を信じていいのかわからい状況です。
本物を見る目を養わないといけないとつくづく感じています。
私の友人が作ってくれたのですが
こんなのが簡単に出来るなんて高齢の私には夢のような感じです。
これからの子供達はAIとともに仕事をするのが当たり前の世界を生きていくので
それに備えられる教育の重要性を感じます。
今月のYES通信は
1 高校無償化でどうなる?私立高校躍進か?
2 脳をだまして「やる気のスイッチ」を入れる
3 書籍紹介 こどもアウトプット図鑑 樺沢紫宛 著
となっています。
高校無償化でどうなる?私立高校躍進か?
高校無償化がどんどん進められる中、私立高校の説明会に参加しています。どこの高校も高校無償化が追い風と感じているのか、とても勢いがあるように感じられました。
どこの私立高校もとても努力なさっていて、これが無償化になったら大阪や東京のように公立の定員割れが増えるのではないかと心配しています。今年は、今までよく行っている高校以外にも説明会に参加してきましたので、その中でも印象に残った高校を紹介してみようと思います。
先ずは、糸島からも受験者が一番多いと思われる福岡舞鶴高校です。舞鶴高校はここ数年受験者がどんどん増えてきています。当初は九大学研都市駅が出来たことでアクセスが良くなったことが受験者増の要因だと言われていましたが、最近は、成績が上がる高校として認知されてきています。
関東の有名な私学校と業務提携をなさってから合格実績が格段に良くなってきています。生徒数は少ないものの東京大学1名、九州大学12名の合格者を出すなど、週刊誌でも進学実績で取り上げられる高校に変わってきています。
説明会のプレゼンもここ数年、行くたびにレベルが上がってきていて、舞鶴高校の説明会に行って気持ちが変わったという保護者さんも増えてきています。
次に東福岡高校ですが、共学1年目から多くの女子生徒を獲得できたのも凄いのですが、それ以上に共学化の相乗効果が早くも出ているように感じました。立派な施設だけでなく、図書館はじめ、最強の部活が多数ある東福岡ならではの充実した部活動の環境、大学や海外との連携等、勉強だけでなく、多彩な体験が出来る高校だと感じました。
これからさらに共学が進めばまた新たな可能性が広がっていきそうです。制服がいろいろな組み合わせが出来るように作られていて、制服のファッションショーもあるそうです。校則も生徒会で決めるそうで、今では福岡で一番校則のゆるい高校になっているとのことで、今後も注目していきたい高校です。
次の3校は距離が遠いもののとても尖っている高校です。まずは、九州産業大学付属九州高校です。合格実績については文句なしの高校ですが、驚いたのは造形芸術科の進学実績でした。なんと東京芸大に4人、私立でも武蔵野美術大に6名、多摩美大に5名はかなりの実績です。
また、生徒たちを見ていて好きな事を勉強する生徒が集まる環境って素晴らしいなあと思いました。造形や芸術に興味がある生徒には、一度選択の土俵に上げて欲しい高校になりました。
次に博多女子高等学校です。特に印象的だったのはビジネススキルの向上に力を入れているところでした。専門的な力を身につけて進学や就職を目指す姿勢は、その道を目指す生徒にはとてもやりがいがありそうだと感じました。
個人的には商品開発の授業があり、また部活で実際に商品開発をしていくと言う話にはとても興味が湧きました。いろんな大会での受賞歴があり、力の入れようが、半端ではないと感じました。毎年、塾生の中にもお菓子作りや商品開発をしてみたいと言う生徒がいるので、そのような生徒にはピッタリだと感じました。
最後の福岡工業大学附属城東高校は普通科と未来工学科があります。普通科は旧帝大の合格者も増やしています。未来工学科も工業高校にも関わらず70%以上が進学していて工業系の高校では進学率NО.1なのだそうです。プロジェクト活動が盛んで、理工系大学の専門学科枠を利用して、進学しているとの事です。好きなプロジェクトをやってそれが進学に繋がるのは工学に興味がある生徒には最高の環境のようです。
このように、私立高校も生き残りをかけて様々な試行錯誤を重ねて、素晴らしい特色を出してきています。私立高校にも足を運んで自分に合った志望校を探して欲しいと思います。
脳をだまして「やる気のスイッチ」を入れる
塾の朝礼で、九大生が「勉強する気が起きない時には、先ず5分で良いから勉強してみよう」と言います。そうする事で勉強のモチベーションが上がってくるのだそうです。このことを作業興奮というそうです。
掃除でもちょっとやりだしたら止まらなくなった人も多いと思います。これは脳をだますとても良い手法なのです。
「やる気が出ない」「集中できない」という悩みは、子どもだけでなく大人にもよくあります。実は、やる気とは「気持ち」ではなく「脳の状態」のこと。
やる気を出すには、「脳をその気にさせる=脳をだます」ことが有効です。脳は「行動することでやる気が出る」という特徴があります。たとえば机に向かうのが面倒でも、「とりあえず5分だけやってみよう」と動き始めると、だんだん集中してくることがあります。これが先ほども書いた「作業興奮」と呼ばれる脳の反応です。やる気が出るのを待つのではなく、まず体を動かすことで脳をやる気モードに「だます」のです。
また、脳は「小さな達成感」にも弱いと言われます。大きな目標を立てるより、「このページだけ」「この問題だけ」と小さなゴールを作ると、達成するたびに脳内でドーパミンが分泌され、自然と次の行動につながります。勉強が苦手な子ほど、「小さく区切って達成を積む」ことが大切です。
さらに、言葉の使い方も脳をだますテクニックの一つです。「やらなきゃ…」ではなく「やってみよう」「あと少し頑張ろう」と肯定的な言葉を口にすると、脳はそれを「現実」と認識し、ポジティブな行動を促します。これは心理学でも「セルフトーク効果」と呼ばれ、モチベーション維持に大きな力を発揮します。
もう一つのコツは「環境を変える」こと。脳は同じ刺激に慣れてしまうため、学習環境を少し変えるだけでも集中力が上がります。机の上を片づける、照明を少し明るくする、タイマーを使って短時間集中する——これだけで脳は「新しい状況」と錯覚し、注意力が高まります。
つまり、やる気がない時ほど「気持ち」ではなく「行動」や「環境」から変えるのがポイント。脳は意外と単純で、「やっている自分」を見せられると、「自分はやる人だ」と思い込み始めます。
勉強が苦手な子も、「どうせ無理」と思う前に、まず「脳をうまくだまして」動き出してみましょう。その小さな一歩が、やる気を呼び起こす大きなきっかけになるかもしれません。モチベーションアップもメンタルを強くするのも脳をいかにだますのかにかかっているのです。
書籍紹介 こどもアウトプット図鑑 樺沢紫宛 著
「もっと勉強してほしい」「自分から動ける子になってほしい」と多くの保護者が抱くこの願いを、具体的な形でサポートしてくれるのが、精神科医・樺沢紫苑さんの『子どもアウトプット図鑑』です。
この本のテーマは、「アウトプット」です。学んだこと・感じたことを「話す」「書く」「行動する」こと。実は、脳科学的にもアウトプットを行うと記憶が定着し、自信や思考力、コミュニケーション力が飛躍的に伸びることがわかっています。
インプット3:アウトプット7が黄金比なのだそうです。つまり、インプットだけでは子どもの成長は限界があり、「学びを外に出すこと」で初めて本当の力になるのです。本書では、家庭で簡単にできるアイデアが100以上紹介されています。
たとえば「1日を3行日記にまとめる」「今日の出来事を1分で話す」「本の内容をひとことで説明する」など、どれもすぐに始められるものばかり。特別な準備はいりません。大切なのは「完璧にやらせる」ことではなく、「できたね!」と認めてあげること。
これが子どもの自己肯定感を高め、やる気を引き出します。アウトプットは、勉強だけでなく人生を豊かにする習慣でもあります。親子で楽しく続けるうちに、「話すのが得意になった」「考えをまとめられるようになった」など、子どもの変化を実感できるはずです。家庭の中に「アウトプットの時間」を少し取り入れてみませんか?
↓ 過去のYES通信です
体験授業を受けたい方やご相談はこちらです↓
この記事へのコメントはありません。