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YES通信 2016年2月号 VOL33(糸島学習塾YESより大切なあなたへお届けします)

残り物には福があるの本当の意味は?

「残り物には福がある」ということわざがありますが本当に福があるのでしょうか?

残り物に福があるとは?

お菓子などをみんなで分けなければならない時に、じゃんけんで勝った者から順番にとっていき、じゃんけんに負けて最後に残り物のおかしを取った時にそのお菓子が先に取った人たちのお菓子よりも美味しかった時などに「残り物に福ありだよね~」なんて言っているのをイメージするのではないでしょうか?

私も同じで、残り物に福があるのは偶然でしかないと思っていました。残り物が良かった場合に限り福があると言ったり、残り物を引いた自分を慰めるために使う言葉だと思っていたのです。

やはり残り物よりは先に取ったほうが嬉しいですし、新しいものが良いと思っている人がほとんどだと思います。一般的には残り物はいいイメージよりも悪いイメージのほうが強いのです。

でも、本当にそうなのでしょうか?

以前、ある方からこんなことを教えていただきました。

残り物には福があると言うのには深いわけがあるのだと・・・・・・・

新しいものは流行の先端という魅力がある反面、本当に良い物かどうかは時間をかけてみないとわからない物が多いのも事実で、実際には害があったりすることも珍しいことではなく、新しい物には怪しいものが混じっていることを意味しているのだとのことでした。

ですから長く残っているものにこそ福があるのだというのが本当の意味だとのことでした。

だからこそ、長年売れ続けている商品やお店のサービスには信用があるのだということなのです。

最近、読書をしていても感じることなのですが、新しい本ばかりを読んでいてふと古い本を読むと結構繋がっているなあ、基本は同じなんだなあと感じることが多々あります。

「新しく出版された本の90%が五年後にはなくなっている。そして10年後には、なんと1%程しか残っていないのだ。」とある本に書いてありました。

古い本にはあまり興味を持っていなかった私ですが、この話を聞いてからは、古い本で、しかも今も生き残っている本が良いなあと思えるようになってきました。

また、少し待つ余裕というものが出来るようになってきたようです。古典とかをもっと読めるようになりたいと、最近では思っています。

当然ですが、やはり良い物は生き残るということです。まさに「残り物には福がある」ではないでしょうか?

本くらいなら面白かった、面白くなかった。ためになった、ためにならなかった。くらいですみますが、医薬品や食品等健康に害を及ぼす可能性のある場合は注意しないといけません。

お茶の石鹸を使って被害にあった方もいらっしゃいましたが、やはり一番安全なのは昔から使い続けられている商品です。

何でもかんでも流行ものに飛びつくのは危険です。

新しい物には何かマイナスの要因がないか?しっかりと考えてからで、十分だと思います。

そして、最終的に賢い選択が出来るようになりたいものです。情報に振り回されることなく、しっかりと自分の判断基準で良いものを選ぶ目を持つことが重要だと思います。

話しは変わりますが、ことわざの意味は深いですね~

私もこんな事を言えたがらではないのですが、最近の子供達はことわざをあまり知りません。

ことわざに触れる習慣が少ないのだと思います。これは、子どもたちの問題と言うよりも、最近の社会や私達大人の問題だと思うのです。

ことわざとは先人の苦労や経験上に出来上がった言葉だと思います。

それをことわざにして後輩や子供達に伝えていったのでしょう。しかもことわざはとても印象深くまた、使うタイミングによってはとてもインパクトがあり、効果的な気付きを与えることが出来る言葉です。

我々大人が、ことわざの意味を深く知って、もっともっと語り継いでいきたいものです。

弱みを強みにポジティブ変換しよう

隣りの芝生は青く見えるといいますが、まさに私達はないものねだりの天才なので、人のことを見ては羨ましく思ったり、自分の欠点ばかりが目についたりします。

そんな私達にピッタリのスキルがポジティブ変換というスキルです。

ポジティブ変換とはどのようなスキルかと言うと、自分は「のろま」だとか「暗い」と思い込んでいる人に対して、「慎重」だとか「控え目」というふうに前向きな言葉で返してあげるスキルです。

以前のYES通信でも紹介した元ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチのエピソードを紹介したいと思います。

エディーコーチは外国のチームに勝てる自信が全くなかった全日本のメンバー一人一人に、自分の自信の持てない要因を聞いたそうです。

みな同じ回答で1.体が小さいから 2.プロではないから 3.農耕民族の精神を持っているからだったそうです。それに対してエディーコーチは丁寧に答えていったそうです。

1の要因については「確かに体のサイズは変わらない。しかし、体が小さくとも強くなれる。そして速くなれる。何よりも賢くなれる。

この3つを持ったラグビー選手になればいい。」と言いました。

2のプロではないについては、「うちのメンバーにはトヨタで働いている選手もいる。

トヨタは世界でトップレベルの会社だ。世界トップレベルの会社で働いている選手がいることはとてもアドバンテージになるのだ。」と言ったそうです。

そして最後の農耕民族に関しては「ムラ社会で生きていくにはリーダーの言ったことに従わなければならない。人と異なることをしてはいけないという精神が植えつけられるだろう。

しかし、逆に言えば日本人はチームワークに優れた民族なんだ。ラグビーは複雑なスポーツだ。チームワークの良さがアドバンテージになる」と一つ一つをポジティブに変換してき、そこから日本の代表チームの猛練習が始まったのだそうです。

このようなコーチがいると本当に心強いと思いませんか?

私達にはいろいろな強みや弱みがあります。

この強みと弱みは紙一重、表裏一体と言っても良いようなものです。「積極的」が行き過ぎると「出しゃばり」となり「明るい」が行き過ぎると「能天気」になったりするのです。

なので、私達のように人と関わる仕事をする人や会社の管理職やマネージャー、そして子供と関わる保護者はこのスキルを持っているかいないかで、関わる人の強みを引き出せるかどうかが違ってくるのです。

そのためにも、日頃からいろいろなものの見方が出来るように訓練することが大事です。

書いていて思い出したのですが、私が新入社員の時の部長がいつもお酒を飲むと「コップは横から見ると長方形やけど上から見たらマルに見える。一面的に物事を見たらいかん」と仰っていました。

改めてこの言葉の奥深さを感じる今日この頃です。

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最近、膝の調子が思わしくないので、ジョギングの練習があまり出来ていません。

さすがに歳を重ねていくと昔のようには体が動かなくなるものです。

そのような中、ジョギングに変わる膝にも優しい運動がないかと思って水泳を始めました。

ただ水泳ではクロールはすぐに疲れてしまい長い距離を泳ぐことは出来ないという不得意分野でした。

なので、今回はこの本を読んで練習してみることにしました。感想は一言「わかりやすい!!」でした。

読んだだけで軽く楽にクロールが泳げるような気持になり、読後、早くプールに行きたくてウズウズしていました。

それから5回ほど練習に行ったのですが、30分間クロールだけで練習が出来るようになりました。

この状態なら30分間泳ぎ続けることも夢ではなさそうです(^^)/

ただ、ここでこの本を紹介したのはみなさんにこの本や水泳を勧めるのが目的ではなく、勉強がスポーツにも通じることをお伝えしたかったのです。

私達は勉強とスポーツや趣味、仕事を分けて考えがちです。

子供たちは特にその傾向が強いのです。

私は個人的には自分の強みを磨くのが勉強だと思っています。

水泳でさえちょっと学ぶとこのような効果があるわけです。

仕事でもスポーツでもただがむしゃらにやるのではなく、勉強して理論や知識を身に着けることで、より良い結果を得られるのではないでしょうか。

 

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