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YES通信Vol.116 2023年1月

糸島学習塾YESより大切なあなたへお届けします。

先月のYES通信で紹介した宝地図の本を使ってビジョンボードを年末から年始にかけて作成してみました。

 

 

 

 

 

 

作る過程で様々な気付きがありました。昔は生徒200名等の数値目標を掲げていましたが今年還暦になることもあり、数値目標よりもいかに豊かさを感じるか?ということがキーワードになっているだと気が付きました。

親子でビジョンボード作ったら楽しいだろうなあとも思い今後の勉強会で企画してみたいと思いました。

YES通信を書きながら自分が成長しているなあと感じます。

みなさんの声を参考に、より活用価値の高いものにしていきますので忌憚のないご意見をお待ちいたしております。

今月のYES通信は

1 高専(国立高等専門学校)のメリット・デメリット
2 マスコミやメディアとどのように付き合うのか?
3 書籍紹介    一〇五度    佐藤まどか著

となっています。みなさんよろしくお願いいたします♪

1 高専(国立高等専門学校)のメリット・デメリット

 

 

 

 

 面談の際に高専(国立高等専門学校)を目指している生徒の話を聞きました。高専は私も注目している学校なので、紹介したいと思います。

 メリットは、まずは校則が自由だということです。5年制なので大学2年生に相当する生徒もいますし、実際には大学に近いようなイメージだと思います。かなり自由な校風と言っていいでしょう。

 就職率がほぼ100%というのも大きな魅力です。高専は即戦力を買われ、昔から就職率ほぼ100%を保っています。それも、大企業に入っている人がとても多いのです。

 注目すべきは10月1日時点での就職内定率の高さです。大学卒が50%後半から70%後半なのに対して、高専卒は90%を保っています。旧帝大等人気の大学程早く決まる傾向があるので、高専生がいかに人気があるのかが分かります。

 長期休暇が長いのも魅力です。長期休暇が1か月半あります。その時間を使って、旅行等自分の好きなことをしたり勉強したりできます。

 私が個人的に一番いいなあと思うのは国立大学に3年次編入できるという点です。高専は先ほども書いたように高専5年生まであります。それを終えると専攻科(高専でさらに2年学ぶところ)か主に国立大学に編入することができます。この大学編入は編入試験に合格するとその大学の大学3年生(東京大学、京都大学は二年時)になれるというものです。

 何がいいかというと、少ない教科数で比較的簡単に国立大学に入れるということです。編入試験は3教科ほどで受験することができます。比較的簡単と言っても、一般の大学入試に比べてなので、大変なことに変わりはありません。

 しかし、大学ごとに編入試験の日程が異なるので、通常の受験だと国立大学は1校しか受験できませんが、編入試験は複数受験することも出来るので、高専は隠れた進学校とも言えるのです。

 九大にも多くの高専生が合格しています。そして一般の九大生からは「ずるい」と言われる程なのです。なんと1・2年時の成績は「優」とみなされるし、高専で専門知識をとことん学んでいるから研究にも強いのです。

 

 

 

 

 これに対しデメリットはレポートが多い事です。高校時点で効率よくレポートをさばく術を身に着けられることはメリットだとも言えますが、学生にとっては苦しくてデメリットに感じるのでしょう。

 赤点が60点というのも学生にとっては大きなデメリットです。最終成績で赤点が3個以上ある場合は留年なのだそうです。3年生以上は必修で赤点を一つでも取ってしまった時点で留年が確定するそうなのでかなり厳しいです。数学がものすごいスピードで進むそうなので数学はしっかり勉強しておく必要性があります。

 学年が上がって専門教科に数学を使うので数学だけはしっかりとやっておいたほうがいいと思います。ただ、あまり悲観的になることはありません。追試験はありますので、そこで取れれば問題はありませんが、学校生活は楽しくなくなると思うのでそうならないように準備しておきましょう。

 最後のデメリットは、専門的な学校なので進路変更が難しいという所です。専門の良い面もあるので自分の特徴や将来のことをしっかりと考えて進路は決めるべきでしょう。

 あと賛否両論あるのが寮生活だと思います。かなり窮屈に思う方も多いとは思いますが、私は寮生活を経験していた者として、大きなプラスになると考えています。人生のうちに寮生活を経験することはコミュニケーションスキルの育成にも大いに役に立つと考えています。

 個人的な意見でつらつらと高専について書いてみましたが、福岡には久留米、北九州、有明と3つの高専があります。

 

 

 

 

 一番難易度が高いのが久留米高専でこちらの学区でいうと城南高校くらいの難易度です。一番入りやすい有明高専でも筑前高校より難易度は高いので、勉強もしっかりとやっていないと簡単にはいけません。

 しかし、設備も含めとても良い環境で工学系の学びが出来ますので、考えてみてはいかがでしょうか?


2 マスコミやメディアとどのように付き合うのか?

 

 

 

 

 「陰謀論の方が正しかった」イーロンマスク氏がそのようなことを言ったとか?その様な噂がながれていますが、イーロンマスク氏がTwitterを買収したことが何かと話題になっています。ただどうしてもマスコミはそのマイナス面しか報道しないのであえてプラス面を書いてみたいと思います。

 みなさんは香港の現状をどのように捉えておいででしょうか?

 いろいろな捉え方があると思いますが、私は勝手にですが「明日は我が身(日本も香港のようになるかもしれない)」という危機感を持っています。

 多くの方は、中国は情報統制されている独裁国家だからで、日本は関係ないと思っていらっしゃるかもしれませんが、情報統制がされているのは日本も似たようなものなのかも知れません。

 このようなことが明るみに出て来ているのが、イーロンマスクがTwitterを買収したからなのです。

 共産党政権等の権力集中によって言論統制させるのではなく、アメリカのような資本主義国であっても民主党政権の依頼を受けて一方的な言論統制が行われていたのが、Twitterの内部情報の暴露でわかってきたのです。(民主党は大金持ちから支援)

 以前からメディアはスポンサーの悪い事は書かない。とは良く耳にしましたがそこまで嫌悪感は抱いていませんでした。

 しかし、2020年のアメリカ大統領選挙での報道を見て愕然としたのです。私はそれまではトランプ氏のファンではありませんでした。

 ただ、あまりも世界中の人がネット上ではトランプ氏を応援しているような空気感があったので大統領選挙だけは注目してみていたのですが、そこでのあまりにも一方的な報道を目の当たりにしてメディアに対する不信感を持つとともに、そのような一方的な状況下で頑張っているトランプの偉大さに感動したのです。

 私はTwitterが流行り始めた頃は熱心にやっていたのですが、匿名でみんな言いたい放題のところが、私には引っかかっていてFacebookが出て来てからはFBに移行していきました。

 しかし、今回のイーロンマスク氏がTwitterを買収したことで俄然Twitterを見る機会が増えてきました。今はTwitterが一番フェアな情報源です。

 あるアナリストが情報収集のコツはニュースに取り上げないことは何なのか?を知ることが大切だとおっしゃっていました。

 私が新入社員の頃は、新聞は取るのが常識と言われていましたが、今では、新聞やテレビは疑うのが常識という時代になってきました。

 私達の時代はみんなと同じようなことをやっていたらある程度中流の生活が出来ていましたが、今の時代は一部の富裕層と大多数の貧困層という2極化になっています。人と同じことをやっていたら後者になってしまうのです。

 情報は上手に活用したいものです。


3 書籍紹介    一〇五度    佐藤まどか著

 この本は私が読んでいる教育関係のメルマガで紹介されていた本です。

 

 

 

 

 

 

 おじいちゃんの影響で椅子に興味を持ち将来は椅子のデザイナーになりたい中学生と、デザイナーやアート系の仕事は堅実性がないからもっと堅実な仕事に就くために先ずは良い大学に進学することを期待する父を中心とした人間模様を描いています。

 塾でも、ダンサーや俳優、声優などを目指したいという子供と堅実な道を歩んで欲しいという親の葛藤はよくあることです。そのような人間ドラマを子供向けの小説に仕上げた本です。

 主人公の真は都内の中高一貫校に編入します。そこでスラックスを履いた梨々と出会い二人で「全国学生チェアデザインコンペ」に挑戦することになります。

 梨々は大手の椅子メーカの娘でデザインを椅子に作り込んでいくモデラーの技術を勉強していました。デザインが得意な真とモデラーの梨々の挑戦が始まるのです。

 その挑戦を応援する祖父と母そしてその前に立ちはだかる大きな壁である父の物語です。

 夢に向かうとはどういうことなのか?仕事とは何なのか?面白く読めて学べる本でした。

 私には真のように学生時代に目標や夢がありませんでした。なので、真のように夢に向かって頑張る学生を見るととても羨ましく感じます。

 真剣に取り組んだことは何時か結果になって自分に返ってくるのだと感じさせられる本です。

 

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