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鬱や不登校の原因は栄養不足だった

今迄、仕事柄何人もの不登校の生徒や不登校気味の生徒と向き合ってきました。


そしてとても嬉しかった思い出もあれば、とても悔しい思いをしたこともあります。


そのたびにもっと力になることが出来ないか?と考えてきました。

学校には行けいないけど塾には楽しく通ってくれて受験にも合格してくれた生徒も沢山いました。

しかし、残念ながら鬱がひどくなってやっぱり通えなくなってしまう生徒さんもいました。

私達に出来ることは相性の良さそうな先生をチョイスして本人さんに寄り添ってあげることや

通いやすい進学先の情報提供、卒業生のその後の情報提供をすることで

少しでも本人さんだけではなく保護者様の心を軽くすることでした。

完全担任制の塾にしかでき出来ないサポート体制とコミュニケーショントレーニングに強みのある当塾の講師達の頑張りで

それなりの成果は出ていてご紹介までいただけるようになってはきたものの対処療法でしかなく根本的な解決にはなかなか至っていませんでした。

医者ではないので仕方が無いと言えばそれまでですが何かもやもやしたものを抱えたままだったのです。


17年間この仕事をしていて、こんなにうつ症状の人が大人も含めて増えてくると、環境だけの問題じゃないんじゃないかと思っていましたがこの本を読んで目が覚めました。

藤川徳美先生の「うつ消しごはん」という本です。

 

 

 

 

 

 

精神科医の藤川先生は自分が生活習慣病になった際に医学の無力を知ることになったのです。

自分の病気が病院に行っても全く治らないという事実に直面しわらをもすがる思いで出会ったのが栄養療法でした。

その栄養療法を実践することでなんと生活習慣病が治り健康診断のあらゆる数値が正常値になったのです。

それからその栄養療法を自身の患者さんに実施することでうつ病や多動性障害、学習障害など様々な精神科の患者さんの状態も回復してきたのだそうです。

藤川先生は医学部では栄養学を全く勉強しないことがこの問題を引き起こしていていると書かれていました。

近代国家には栄養失調はないという前提で処方することを学ぶのが医学部だとの事

藤川先生がおっしゃる質的栄養失調という言葉は本当に心に響きました。

これだけ飽食の時代でも栄養のバランスが崩れることでいろいろな病気が発生しているのです。

うつや不登校で今迄良く言われていたのが中1ギャップということです。

中1になると大きく環境が変わるので鬱になりやすいというものです。

確かに中1は大きく環境も変わりうつになりやすいのかもしれませんが、この本では多くの女性は生理が始まり経血を放出してしまうことで決定的な栄養不足に陥ると書いてあります。

なので、若い女性のほとんどは慢性的なたんぱく質不足と鉄不足なのだそうです。

こんなことも中1でうつになる要因の一つなのかもしれないとも思いました。

おかあさんは子どもを産むことでさらにたんぱく質不足と鉄不足が加速するそうです。

たんぱく質不足と鉄不足になると感情のコントロールが効かなくなりやすいので怒りっぽくなったり、鬱になる可能性が高いのだそうです。

子どもが出来て急に怒りっぽくなったという経験のある方はとても多いと思います。

私の家内も産後は本当にきつかったと言っていましたし、私もめっちゃ怒られました^^

みなさんにも心当たりのある事象ではないでしょうか?

生理の前後は機嫌が悪くなるというのも仕方が無い事ととらえられていましたが、栄養をしっかり取ることでとても気持ちが安定するそうです。

当然、親の機嫌は子供に大きな影響を与えます。

親の機嫌が悪いことで思春期の子供とぶつかり、それが引き金になることもあるでしょう。

栄養をしっかり取ることで家庭内の気持ちが安定していると鬱や不登校も減るのではないかと感じました。

栄養が摂れるようになると偏差値まで上がるという回復事例もあるのでとても興味深かったです。

藤川先生がおっしゃる「理論よりも患者さんの回復事例の数が大事」、「権威や業界よりも患者さんを優先させることが大事」という言葉にも共感しました。

自身のうつ症状やお子様のうつ症状でお悩みの方には是非読んで欲しい本です。

病気は医師が治すのではなく自分で治すものなのです。

 

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